2014年7月27日日曜日

ぼくはアンディ

僕は茶色の首輪をしてたんだ
なぜかぼくは
棄てられ
放浪の末
保健所に
収容されたんだ
暗いオリの中、僕は壁の端っこで
ずっとうなっていたんだ

どうやら僕は
命の期限をつけられた
誰かが僕を引き出してくれないと
殺される

僕はただ
生きていたいだけなのに
かわいがってくれた人間に
今度は殺されることになったのは
なぜだろう

期限は明日
命の期限が迫った日
僕はある保護団体の手によって
引き出された

だけど
信じられなかった
次はどこへ行くんだろう
何をされるんだろう
温かかった人間が
今はとても冷たく見える

それから僕は
命をつなぎとめてもらったとは言え
新しい家族が決まることはなく
ペットホテルに身を寄せた

病院の先生も看護士さんも
優しかったけど
心を開けなかったんだ

ストレスで膵炎にもなった
陰性だったフィラリアも陽性が出た
心も体も弱り
ホテルから入院へと変わった

最初僕をみた先生は
僕を12歳かな…痴呆もあるかも…
なんて言われるほど
ふさぎこみ
老け込んだ

ペットホテルで少しずつ
元気を取り戻したときの夏
ペットホテルが夏休みで満員に
なるから
しばらく僕は
お預かりさんのお家に
行くことになった

この子は無駄吠えしないんです
って、紹介されたけど
僕は
だんだん甘えたくなったり
嬉しくなると吠えた

先住犬もいた
小さなチャロも
棄てられたらしい
僕は嬉しくて
追いかけまわした

散歩、お留守番、昼寝、ご飯、
とても嬉しかった

僕を預かってくれているママは
花屋をやっていた
時々、チャロとママと三人で店番をするんだ
ちょっと嬉しくて
また吠えちゃったりするんだけど
お客さんたちが僕を
優しく撫でてくれるから
うれしいんだ

僕を家族として迎えてくれる方がいるなら行きたいな

お店に時々いるから
会いにきてね



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